パラモデル:レジデンズ・パラ陽ヶ丘 − よろぼう海辺の彼方の眺め Paramodel

Breaker Project / ブレーカープロジェクト新・福寿荘
September 23 - 26, 2015
























新・福寿荘は、四畳半一間の部屋と共同キッチン、手洗場を備えた、築60年の木造アパートです。また阿倍野区と西成区の境界線上に位置し、上町大地の崖線の中腹に建って、かつての大阪湾を臨む場所でもありました。
パラモデルの中野裕介は、中世のある時期に、人々が水平線に沈む夕陽を阿弥陀仏や西方極楽浄土のイメージと重ね、海に向かって熱心に祈るムーブメントがあったことを知り、夕陽を観想するための部屋を構想しました。そのプランニングにおいては、中野が近年関心を抱き続けている河内〜四天王寺を舞台とした能楽・謡曲『弱法師』とその主人公・俊徳丸少年へリサーチがもとになっています。パラモデルの「模型遊び」が全体に展開する一室で、地域の地層深くに眠る、夕陽にまつわる物語に思いをめぐらせ、光とともにイマジネーションに満ちた時間を体験する滞在型作品です。
本作品は、2015年秋より、ナイトステイプログラムとして予約限定で公開していく予定です。