December 19, 2015 - March 6, 2016
広島市現代美術館 | Hiroshima City Museum of Contemporary Art
中韓台日出身の4人のキュレーターが選んだアーティスト16人のグループ展。歴史の舞台裏に迫るドキュメンタリー性ある作品から、今日という時代をミニマルな要素で表現したコンセプチュアルな作品まで多様な表現で構成されている。世界大戦、冷戦、そしてグローバル化、世界のダイナミズムの中で常に変化し続ける東アジア。不可視な力学を可視化することで、「アジア」は実体を持たない想像物であることが浮かび上がってくる。
手のひらにすっぽり入る大きさの丸いマグネットが複数の層に積み上げられたク・ジョンアの彫刻作品は、その繊細な出で立ちとは裏腹に、互いを引き寄せ、突き放す強力な磁力が存在する。実物のドローイングの上に、同一のドローイングのイメージをプロジェクションで重ねるリー・キット、真っ青な映像が流れるモニターと、壁に描かれた2つの青い長方形でイメージの不在を強調するリュー・ディン。ジャーナリスティックなファインダーからこぼれ落ちていく瞬間を捉える米田知子。引力から解放されることのない身体を表現するキム・ソラ。身体の抜け殻、溢れ出る情報に充満された倦怠感を表現する千葉正也。「彼ら」から発言権を取り戻した複数の「私」たちの声で奏でられたハーモニーはふぞろいだけど、リアリティとバイタリティにあふれている。
手のひらにすっぽり入る大きさの丸いマグネットが複数の層に積み上げられたク・ジョンアの彫刻作品は、その繊細な出で立ちとは裏腹に、互いを引き寄せ、突き放す強力な磁力が存在する。実物のドローイングの上に、同一のドローイングのイメージをプロジェクションで重ねるリー・キット、真っ青な映像が流れるモニターと、壁に描かれた2つの青い長方形でイメージの不在を強調するリュー・ディン。ジャーナリスティックなファインダーからこぼれ落ちていく瞬間を捉える米田知子。引力から解放されることのない身体を表現するキム・ソラ。身体の抜け殻、溢れ出る情報に充満された倦怠感を表現する千葉正也。「彼ら」から発言権を取り戻した複数の「私」たちの声で奏でられたハーモニーはふぞろいだけど、リアリティとバイタリティにあふれている。
出品作家:チェン・ジェレン、千葉正也、ハム・ヤン・ア、ハオ・ジンバン、キム・ソラ、ク・ジョンア、クォン・ビョンジュン、リュン・チウー、リー・キット、リュー・ディン、サイレン・ウニョン・チョン、高嶺格、田中功起、テン・チャオ・ミン、米田知子、ウー・ツァン
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